東京大学大気海洋研究所教授
東京大学大気海洋研究所教授に関連する発言20件(2024-05-15〜2024-05-15)。登壇議員1人。関連する会議録を横断的に参照できます。
最近のトピック:
南極 (34)
重要 (29)
非常 (26)
日本 (25)
海洋 (24)
発言一覧
| 発言者 | 肩書 | 院 | 日付 | 会議名 |
|---|---|---|---|---|
| 原田尚美 |
役職 :東京大学大気海洋研究所教授
役割 :参考人
|
参議院 | 2024-05-15 | 外交・安全保障に関する調査会 |
|
○参考人(原田尚美君) 御質問ありがとうございます。
私、非常に有り難いことに南極と北極、両方携わらせていただいていまして、より気候変動に深刻な状況にあるなと思うのが、やっぱり北極なんですね。北極海、その海氷がどんどん失われているということが生態系をやはり大きく変えている現実があります。あと、北極の場合、その周辺に社会があるんですね。沿岸国といって、八か国。そこに暮らしがあります。ですので、そういったその人間社会が非常に近い部分で起きている気候変動の脆弱性というのを北極では感じます。
というのも、私も、数年に一回、北極海を航海するときに感じるのは、あれ、ここ、この前来たときにしっかりと海氷がまだあったのに、もう今回全然ないじゃないかと。そういった、もう数年単位でがらがらと状況が変わっているというのをすごく肌で感じるのがやっぱり北極なんですね。
で、生態系の変化というのは、その象
全文表示
|
||||
| 原田尚美 |
役職 :東京大学大気海洋研究所教授
役割 :参考人
|
参議院 | 2024-05-15 | 外交・安全保障に関する調査会 |
|
○参考人(原田尚美君) 重要な御指摘ありがとうございます。
実は、運営費交付金の削減が少しずつ始まって久しいのですけれども、その研究室の基本的な運営をするためにある運営費交付金なんですけれども、これがなくなってくるとみんなどういうアクションを起こしているかといいますと、科学研究費補助金の中の比較的金額の低い基盤のBとかCというのがあるんですが、そこ、採択率が比較的高めなんですね。そういったところにプロポーザルを書いて予算を獲得して、ようやく研究室を運営していると。つまり、本当だったらそのエネルギーでありエフォートなりをもっと革新的なサイエンスのプロポーザルを書くために使いたいところ、その研究室を運営するための費用の獲得に例えば取られてしまっているとか、そういったような現状があると思います。
私が所属している大学は恐らく比較的恵まれている方だと思うんですが、四十七都道府県にある地方の
全文表示
|
||||
| 原田尚美 |
役職 :東京大学大気海洋研究所教授
役割 :参考人
|
参議院 | 2024-05-15 | 外交・安全保障に関する調査会 |
|
○参考人(原田尚美君) はい、おっしゃるとおりです。
|
||||
| 原田尚美 |
役職 :東京大学大気海洋研究所教授
役割 :参考人
|
参議院 | 2024-05-15 | 外交・安全保障に関する調査会 |
|
○参考人(原田尚美君) 御指摘ありがとうございます。
確かに、南極の大陸が今後氷床の融解の非常に大きなソースとなっていくというのは、これはもう間違いはないと思います。ただし、向こう百年、二百年程度の非常に短い期間で大陸の氷床が全て解けてしまうような、そういったことが起きるとはにわかには考え難い、それは、私はそのように思っています。
徐々にではありますけれども、海水準の上昇というのもそうなんですが、やはり気候変動によるいろいろな自然災害の激甚化、例えば雨がちょっと降るともう豪雨になったり、線状降水帯ができやすくなったり、あと台風も、数は減っていますけど、一つ一つの規模が大きくなったり、そういったことが日本の場合はより深刻になってくるかなと。その場合、沿岸域では、高波、高潮、この被害が非常に甚大になってくるというふうに予測されています。
ですので、海水準の上昇というのは確かに全球レ
全文表示
|
||||
| 原田尚美 |
役職 :東京大学大気海洋研究所教授
役割 :参考人
|
参議院 | 2024-05-15 | 外交・安全保障に関する調査会 |
|
○参考人(原田尚美君) 北極の方は、雪、本来今まで雪だったのが雨に変わっているというところがあるようです。北極圏といって、北緯六十度以北を北極圏と呼んでいるんですけれども、やはり雨として淡水が供給されるという部分が雪から置き換わっているというのはよく聞きます。
一方で、南極の方は、雨として、降水としてですね、昭和基地周辺でそういう記録があるかどうか、私もちょっと分かってはいないんですけれども、まだ雪として降り積もっていますので、淡水としてそのまま大陸の上にとどまるという状況が現状かと思います。
北極の方ですね、雨は。
|
||||
| 原田尚美 |
役職 :東京大学大気海洋研究所教授
役割 :参考人
|
参議院 | 2024-05-15 | 外交・安全保障に関する調査会 |
|
○参考人(原田尚美君) 御質問ありがとうございます。
非常にロングタイムスケールになった場合ですよね。これ、過去に遡るということもできるかと思うんですけれども、上がったり下がったりでした。
現実問題として、関東が、よく縄文海進と言われる時代ですね、縄文時代最も暖かかったと、三千年ぐらい前。もっと東京周辺は海あるいはその水域が広がっているという状況でした。ですので、おっしゃるように、上がったり下がったりということが今後も続くと思います。
|
||||
| 原田尚美 |
役職 :東京大学大気海洋研究所教授
役割 :参考人
|
参議院 | 2024-05-15 | 外交・安全保障に関する調査会 |
|
○参考人(原田尚美君) これも昔からよく議論のあるところで、御質問ありがとうございます。
IPCCレポートというのがあるのは御存じかと思うんですけれども、第六次が今最新のもので回っているものです。この六回目の、これ七年に一回のレポートですけれども、この六回目でようやく、今起きている温暖化は人為起源であると断定したんですね。
今先生おっしゃるように、実は過去に遡ると、今と同じぐらいのCO2濃度の時代、よくありました。暖かい時代もありました。ところが、今、現代、唯一、地球四十六億年の歴史の中で一度も体験していないのがCO2のこの増加の速度。これは、幾ら過去に遡っても、これほどスピーディーに増えている時代はないんですね。
これをやっぱり引き起こしているというのは、その六次のIPCCでも断言したように、人間のなせるところでありまして、今後どうなっていくのかというのは、実は過去に遡ってそ
全文表示
|
||||
| 原田尚美 |
役職 :東京大学大気海洋研究所教授
役割 :参考人
|
参議院 | 2024-05-15 | 外交・安全保障に関する調査会 |
|
○参考人(原田尚美君) 大変重要な視点だと思います。ネガティブな方向ばかりではなく、やっぱり多面的に問題を捉えていくということ大変重要なんですね。
で、ポジティブな面の一つとしては、CO2が増えることで植物の育ちが良くなります。これ、農家さんよくやっていることですけれども、ハウスの中のエアーの中のCO2の量を増やしてその生産量を上げるということはやられていることですので、例えばポジティブだとすると、そういったバイオマスの生産量の増加という点ではいい例の一つかなと思います。
|
||||
| 原田尚美 |
役職 :東京大学大気海洋研究所教授
役割 :参考人
|
参議院 | 2024-05-15 | 外交・安全保障に関する調査会 |
|
○参考人(原田尚美君) すごくいい御質問ありがとうございます。
私もいろいろフィールド行きますけれども、やっぱり南極の特別感というのは、ほかのフィールドと大きく違っているところは、まあ日本から非常に遠いという部分もあるんですけれども、やっぱり自然の厳しさ、そこが非常に大きいところがあります。ほかの海域に比べて観測も非常に難しいです、厳しいです。低温ということですとか、すぐ凍り付いてしまうということですとか、これへの対策が非常に観測を厳しくしている。だからこそ、難しいからこそ、また行きたい、また挑戦したい、そういう思いをかき立ててくれるところなんですね。
今、実は、その海の話ばかりしておりますけれども、南極の大陸の真ん中に行って百万年の氷を掘ろうというプロジェクトがあります。今、七十二万年、先ほど、冒頭赤松議員から御質問いただきましたけれども、これより更に古い時代を遡って、これ直接大
全文表示
|
||||
| 原田尚美 |
役職 :東京大学大気海洋研究所教授
役割 :参考人
|
参議院 | 2024-05-15 | 外交・安全保障に関する調査会 |
|
○参考人(原田尚美君) 御質問ありがとうございます。
まだこういった観点で十分な議論はスタートしていないというのが現状かと思います。といいますのも、やはり日本は災害大国でして、大きな地震が非常に続くと、ここのところよく大きな地震が続いています。ですので、まず真っ先に対応しなければいけない課題がやっぱり非常に多いんですね。なかなか気候変動にまで思い至らないというのが現実だと思います。
ですけれども、ひたひたとやはりやってくる気候変動への対策というのは重要なことですので、都市づくり、町づくりをする際に、少し長期的なスパンで住民のエリアをどう設けていくかというようなことを、徐々に内陸側に移動させていくですとか、そういった都市計画、住民計画、住民が住まうところの計画というのが重要になってくるんじゃないかなと思うところです。
ですので、通常のその災害対策の中に長期的な視点も取り込んでもら
全文表示
|
||||