防衛大学校人文社会科学群教授
防衛大学校人文社会科学群教授に関連する発言9件(2025-02-19〜2025-02-19)。登壇議員1人。関連する会議録を横断的に参照できます。
最近のトピック:
NATO (85)
ウクライナ (38)
協力 (35)
問題 (35)
日本 (35)
発言一覧
| 発言者 | 肩書 | 院 | 日付 | 会議名 |
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| 広瀬佳一 |
役職 :防衛大学校人文社会科学群教授
役割 :参考人
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参議院 | 2025-02-19 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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それでは、私の方から、現在のロシア・ウクライナ戦争におけるNATOの役割と停戦の行方、まさに今、現在進行形で動いているわけですけれども、この問題について、私の専門であるNATOの観点から見るとどのような意義があるのか、そして停戦の行方はどのように考えられるのか、最後に東アジアにとってどのような影響があるのかということについて申し述べさせていただきたいと思います。
なお、私の報告はあくまで公開情報に基づく一研究者としての私見ですので、何ら所属組織とは関係ないということを最初に申し述べさせていただきたいと思います。
まず最初に、このNATOという問題ですけれども、これ、実は、昨年総理がアジア版NATOということを言い出してえらく脚光を浴びてしまって、一体どういうことなんだろうというふうなお気持ちが皆さんの中にもおありになるんではないかと思いますけれども、このNATOというものが、アジア
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| 広瀬佳一 |
役職 :防衛大学校人文社会科学群教授
役割 :参考人
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参議院 | 2025-02-19 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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御質問ありがとうございます。
この北朝鮮の問題というのは、例えば今日お話ししたNATOのこれまでの政策の深化とか、そういう中で必ずしも予期されていなかった問題でして、例えばNATOが戦略概念を改定したときにも、そこで記されていたインド太平洋への関心、あるいはインド太平洋の問題が欧州大西洋に非常に重要な意味があるというのは、あくまでも、これは明記はしていませんけれども、中国であります。特に、北極海が温暖化によって通りやすくなることによって、中国が北極海からヨーロッパにも進出をしてくる可能性があるとか、そういった問題で中国に対する注意というのは向けられていたわけですが、必ずしも、北朝鮮が今回のように派遣したことについて、NATOが、それ自体が注意をしていたとは思えませんけれども、でも、考えてみると、そうした、仮に動機が中国であったにしても、NATOがインド太平洋とのグローバルな安全保障の連
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| 広瀬佳一 |
役職 :防衛大学校人文社会科学群教授
役割 :参考人
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参議院 | 2025-02-19 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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分かりました。
もちろん現在進行形ですので、あくまで私見として申し上げますけれども、こういう大きな戦争が起きたときに、やはりこれは今私はパラダイムシフトになっていると思うんですね。もう冷戦後の多国間協調というのが終わりつつあって、やっぱり大国間のパワーポリティクスというのが物を言う時代になっていると。これってやっぱり第二次世界大戦の後にちょっと似ているわけですよ。第二次世界大戦のときだって、結局、小国の問題、東ヨーロッパの問題、いろいろな問題がありましたけど、決めたのはスターリンとルーズベルトなわけですね。ですから、そういうそのパターンがもう一回繰り返されるんじゃないかという危惧を持っていて、その意味では、今トランプさんとそれからプーチンさんがまとめようとしていることというのは、まとまる可能性というのは枠組みとしてはあると思います。
それを補強するのは、残念なことに肝腎のヨーロッパ
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| 広瀬佳一 |
役職 :防衛大学校人文社会科学群教授
役割 :参考人
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参議院 | 2025-02-19 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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ありがとうございました。
復興に関する日本の役割というような非常に重要な御指摘をありがとうございます。
日本は、このウクライナの問題については、報告でも申し上げましたように、ルールに基づく秩序を権威主義的な体制が脅かすという、こういう問題意識で、インド太平洋でもヨーロッパでも同じであると、このスタンスはずっと大事だと思うんですね。
その立場から支援というのも大事なんですが、しかし、内政上の理由から武器支援というのは行っておりません。したがって、人道支援とそれから財政支援が中心になるわけなんですけれども、実は、現在、日本政府が公約している財政支援とそれから人道支援合わせると、世界第六位なんですね。結構高い位置におりまして、アメリカが圧倒的に第一位ですけど、次がドイツ、それからポーランド、そしてイギリス、オランダ、その次が日本というふうになっていて、これはほかの国は軍事支援も入れた
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| 広瀬佳一 |
役職 :防衛大学校人文社会科学群教授
役割 :参考人
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参議院 | 2025-02-19 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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非常に面白い、興味深いテーマなんですけれども、まず、NATOというのはこれは地域同盟でして、条約上にもう欧州大西洋って書いてありますから、もし本当にアジアの国が入るとなれば、当然、条約改正が必要になってきます。
ただ、例えばナイン・イレブンがあった頃とか、先ほど申し上げましたように、NATOによる平和、つまり集団防衛だけじゃなくて、危機管理や協調的安全保障というふうに幅を広げた時代に、ブッシュ政権ですね、ブッシュ政権においてグローバルNATOということが構想された時代があって、もうアメリカとか、ごめんなさい、日本とかオーストラリア入れればいいじゃないかと。入れて、それでいろんなテロ戦にも貢献してもらうという、そういう考え方もありだろうという柔軟な考え方が提唱された時期もあります。
しかし、それは結果的には、今日のロシア・ウクライナ戦争を見れば明らかですけれども、やっぱりヨーロッパに
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| 広瀬佳一 |
役職 :防衛大学校人文社会科学群教授
役割 :参考人
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参議院 | 2025-02-19 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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これは報告でも少し申し上げましたけど、いかにその国際法違反であれ、日頃何も準備していない国には誰も助けてくれないという非常にシンプルな教訓で、みんなが助けようと思うのは、やっぱりその国がそれぞれいろんなところに協力をしたり、コストとリスクを掛けて協力したからこそ周りの国も、じゃ、自分たちも協力しようよということになるわけで、日本は冷戦後に、湾岸戦争のときにお金しか出さないじゃないかというかなり批判を受けて、お金しか出さない国に人や物を出すかという、こういうトラウマみたいなのがあったと思うんですね。
それは、例えばカンボジアに陸上自衛隊が行ったりしたことによって部分的には解消されていますけれども、まだなかなかそういう理解には必ずしもなっていないと思いまして、例えば、NATO加盟国、全てのNATO加盟国が参加したアフガニスタン、二〇〇三年から二〇二一年まで続けていましたアフガニスタンのミッ
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| 広瀬佳一 |
役職 :防衛大学校人文社会科学群教授
役割 :参考人
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参議院 | 2025-02-19 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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この難民の問題も非常に大きな問題で、今御指摘になったチェコだけではなくて、ドイツとかポーランドはそれこそ百万人以上の難民を受け入れています。
その心を痛めるというのは非常に分かるんですけど、でも、少し冷徹なことを申し上げますと、難民に対する周辺国の感情は去年ぐらいから変わってきています。それはどういうことかというと、最初の一年目には、その難民は非常に同情すべきであり、もうあらゆることをしていきたいというふうな雰囲気で、世論調査やっても難民に対する支持率は非常に高かったんですけれども、去年の秋ぐらいから下がっています。やはりそろそろ、もうその難民のためのコストが、結局、本来国民の社会福祉に与えられるものであったはずだという意識から難民の施策に対する反発が起きていますし、実際ヨーロッパで御承知のようにポピュリズムが盛り上がっている、そのポピュリズムの一要因には、そうした排外主義的な、つまり
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| 広瀬佳一 |
役職 :防衛大学校人文社会科学群教授
役割 :参考人
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参議院 | 2025-02-19 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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今、非常にそれは難しい問題なんですけれども、トランプさん自身も気まぐれなところがあって、大統領選挙中は二十四時間と言っていましたよね、二十四時間で解決すると。ところが、大統領就任前の日でしたかね、ホワイトハウスの記者会見で、まあ六か月ぐらいじゃないかということを言っていました。ところが、ここのところ、何かいろんな会議でいろんな側近が発言をして気を強くしたのか、昨日か何かのニュースでは復活祭までという、四月ですよね、復活祭までに解決したい。
この辺が非常にぶれがあるので、正確なところは分かりませんし、恐らく本人にも分かっていないと思うんですけれども、それはなぜかというと、やっぱり制度的なプロセスで解決をしようとは余り思っていなくて、やっぱりディールですから、相手の出方次第で変えていくんだろうなと。しかし、先ほど小泉先生もおっしゃったように、かなりロシア側に譲歩する気はあるんだろうと思うん
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| 広瀬佳一 |
役職 :防衛大学校人文社会科学群教授
役割 :参考人
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参議院 | 2025-02-19 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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ありがとうございます。
表一、御覧いただき、ありがとうございます。
私も先ほどの報告で少しニュアンスを持って語ったつもりなんですけれども、やっぱり公正さとそれから持続可能性という、この二つはやっぱり非常に重要で、それに比べると、例えば国際法的な厳格さというのは多少犠牲にしてでも現実的にやはり考えるべきではないかなというふうに思っていまして、それで考えたときに、やっぱり先例もあるということでいえば、西ドイツモデルというのは、バイデン政権下でこれが強力に推進されていればチャンスはあったんじゃないかというふうに思うわけです。今、トランプ政権ではもうNATO加盟ないと言っていますので、もうこれ全然入ってこないわけですけれども。
この西ドイツモデルの場合には、ポイントになるのはやっぱり領土的な問題なんですよね。この領土的なところをウクライナが諦めなきゃいけなくて、これはもちろん暫定的でも
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