青山学院大学名誉教授/神奈川大学特任教授
青山学院大学名誉教授/神奈川大学特任教授に関連する発言13件(2023-02-22〜2023-02-22)。登壇議員1人。関連する会議録を横断的に参照できます。
最近のトピック:
日本 (77)
アジア (55)
中国 (50)
経済 (38)
アメリカ (35)
発言一覧
| 発言者 | 肩書 | 院 | 日付 | 会議名 |
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| 羽場久美子 |
役割 :参考人
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参議院 | 2023-02-22 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(羽場久美子君) この度は、非常に貴重な参議院の外交・安全保障に関する調査会にお呼びいただき、誠に光栄に存じます。
二十一世紀の戦争と平和と解決力、新国際秩序の構築ということこそ、冷戦終えん後ずっと考えてきたテーマでありますし、また、本日の会長の猪口邦子先生が「戦争と平和」の著書で考え続けてこられたテーマでもあります。国際政治学者として、最初に、大きな視点から、世界平和と新国際秩序、日本の役割を考えたいと思います。
ちょうど今年の初めに、「100 Years of World Wars and Post-War Regional Collaboration: How to Create 'New World Order'?」という本を出しました。まさに新国際秩序をどうつくるかということで、先生方とともに考えていきたいと思います。
本日の話は、大きく二つに分けて、今はどう
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| 羽場久美子 |
役割 :参考人
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参議院 | 2023-02-22 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(羽場久美子君) ありがとうございます。貴重な御指摘、誠にありがとうございます。
まさに今、G7の議長国として、そして広島という原爆を受けた地域において、日本がどうしていくかということが問われているのだと思います。
私の報告でも申し上げたように、現在は、特に二十一世紀の半ば以降、アジアやアフリカの国々が新興国として急速に成長してくる中で、こうした国々とも協力しながら、いかに平和をつくっていくかということが極めて大事なのだと思います。
現在、軍縮が他方で言われる中で、現実には軍拡が広がり、そして二十一世紀、冷戦が終えんしてから、地域紛争が地球の三分の一近くで広がっているとも言われています。そして、そのほとんどがやはりアジアやアフリカないしはラテンアメリカの国々であるということも併せて考えていかなければならないのだと思います。
それに対して、私たちが、今、羽田委員も御指
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| 羽場久美子 |
役割 :参考人
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参議院 | 2023-02-22 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(羽場久美子君) ありがとうございます。貴重な問題提起ありがとうございます。
先ほどのロシア・ウクライナ戦争とも関連するんですけれども、今G7については基本的にその二つの戦争についての方向性は一致していますけれども、G20、先ほど、昨年はインドネシア、それから今年はインドになりますけれども、この間、三週間、国連とインドとそしてASEANの国々を回って、かなりその温度差が違うように印象を受けました。
ASEAN、それからインドの国々、あるいはインドが今非同盟としてアジア、アフリカをまとめようとしているときに、ロシア・ウクライナ戦争については可能な限り早期の停戦、停戦によって戦後処理をきちんと客観的に行っていくというようなことを言っておりますし、これはグテーレス事務総長も今停戦に向けて動こうとしています。なおかつ、私はヨーロッパの専門でもありますけれども、マクロンやショルツも含
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| 羽場久美子 |
役割 :参考人
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参議院 | 2023-02-22 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(羽場久美子君) はい。
それがアジア、アフリカとの話合いの中で調整されることを期待しております。
ありがとうございました。
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| 羽場久美子 |
役割 :参考人
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参議院 | 2023-02-22 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(羽場久美子君) ありがとうございます。これも大変重要な御指摘ありがとうございます。
もし今の防衛費が一・五倍なり二倍になって四十三兆円が使われていくとすれば、今、日本の防衛費レベルでは第五位から六位なのですけれども、四十三兆円ということで、数字のレベルで考えると第三位に上がっていくんですね。アメリカ、中国、日本というような形になってくる。さらに、今円安が広がっているので、これがドル換算でいくと四十三兆円では済まなくなる可能性が極めて高いということでありますと、やはり近隣国の不安が広がっているのは事実です。
先ほども御説明しましたように、アジア諸国、特に東アジア諸国で現在不安定化が広がっている中で、日本の防衛費ないしは軍備が拡大していくことで、これまでの築いてきた経済関係や社会関係が揺らいでくる可能性があるというふうに思います。
その点では、先ほども御指摘しましたように
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| 羽場久美子 |
役割 :参考人
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参議院 | 2023-02-22 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(羽場久美子君) ありがとうございました。本日の報告の核心部分をおっしゃっていただきまして、感謝申し上げます。
そうですね、まず平和をつくっていくということ、軍縮と平和をつくっていくということを、世界と結び、そしてアジアと結んでいくということが極めて大事なのだと思っています。
日本は世界第三位の経済大国であるとともに、アジアの中の成長する国々と手を携えて平和と発展をつくっていく責任があると考えております。その意味では、中国、韓国、それからASEANはもちろんのこと、今回訪れたインドも重要な国であると思っていて、インドは現在、非同盟の代表としての役割を持ちながら、今年、G20の代表として様々な形で世界に問題提起をしていくということを言っております。そのような形で、世界の中の様々な国と多極連携をしていくということが一つ。
それからもう一つは、最後にも申し上げましたけれども、
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| 羽場久美子 |
役割 :参考人
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参議院 | 2023-02-22 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(羽場久美子君) ありがとうございます。
先ほどの御質問とも絡んでお答えしたいと思うんですけれども、現在、その安保三文書とか、それから防衛費の増額などを含めて、ほとんど憲法の改正の議論がないままに進んでおります。私、ヨーロッパに住んでおりましたときには、結構司法の側から政策が違憲であるというような提案がなされるケースが多かったんですけれども、今回の場合、その出されている政策と憲法のすり合わせがなされないまま政策だけが進んでいるところに非常に危惧を覚えます。
おっしゃられたように、ロシア・ウクライナ戦争がある中で、なかなか旧来のように国民のレベルで今防衛が危ないというような方向よりは、むしろ防衛していかなければならないんではないかというような動きが、若者を含めて半分を超えているというような世論調査もあります。
ただ、先ほど地図でもお示ししましたように、日本列島が極めてアジ
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| 羽場久美子 |
役割 :参考人
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参議院 | 2023-02-22 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(羽場久美子君) ありがとうございました。これも極めて重要な御指摘をいただきました。
報告のときには説明をしませんでしたけれども、今、上海協力機構には、中国、ロシアだけではなくて、インドが、これまでオブザーバーだったんですけれども、正式メンバーとなりました。つまり、中国、ロシア、インドが全て入ると世界最大の地域機構になります。これは軍事だけではなくて経済関係、政治関係も含みますので、見方によっては極めて危険とも言えるかもしれないんですけれども、この国々が合わされば、それこそクアッドやあるいはAUKUSを超える影響力を持つ。そして、先ほどから申し上げているように、インドの場合にはアフリカや他の国々、中央アジアや中東にも今強い影響力を持っているということで考えると、この上海協力機構の影響力は極めて大きいものと思っています。
ただ、この間、中国やインドと特に具体的に話をしてきたと
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| 羽場久美子 |
役割 :参考人
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参議院 | 2023-02-22 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(羽場久美子君) ありがとうございました。
これも大変重要な問題であると思います。おっしゃっていただいた表の五と六を見ていただいても、既に中国及びインドあるいはインドネシアなども含めて、アジアが非常に成長してきているということがあります。
今、伊波委員からは日本は沈んでいくのかとおっしゃられましたけれども、日本もアジアの一員です。そして、現在、日本は世界第三位の経済大国でもあります。この経済を日米同盟だけのためではなくて、アジアとアフリカの発展のために、世界の経済発展のために使っていくことが、日本が生き延びていく、そして日本がリーダーとして尊敬される最も重要な役割ではないかと思っています。
最後に、申し上げなかったんですけれども、アジアの優れた特徴として、勤勉さと、それから経済力と、さらには経済的な技術力、ITやAIの発展力、それから、いわゆる和の力、大同小異に付くとい
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| 羽場久美子 |
役割 :参考人
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参議院 | 2023-02-22 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(羽場久美子君) ありがとうございます。
大変重要な、そして現実的な御提案をいただきまして、ありがとうございます。
一点目についてですけれども、私はアメリカだけが軍拡をしているとは申しておりません。米中の軍事対立の中で、両方が、国際政治的には当然のことなんですけれども、両方がその軍事力を拡大する中で、急速に緊張が高まっているということを申し上げております。
なので、その軍拡を止めるためには両方が自制してやっていかないといけないと思うんですけれども、今、新国際秩序としては、クアッド、AUKUS、ファイブアイズの方が先行していて、中国はどちらかというと、先ほども見ましたように経済発展の方に力を注いでいるという現実はあります。
それから、余り日本で報道はされないんですけれども、今、明治期のような状況が起こっていると私は思っておりまして、米軍だけではなくて、イギリス海軍、そ
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