北岡伸一
北岡伸一の発言9件(2023-04-12〜2023-04-12)を収録。主な登壇先は外交・安全保障に関する調査会。キーワードで検索・期間指定で絞り込めます。
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役職: 東京大学名誉教授
役割: 参考人
会議別 出席回数/発言回数
| 会議名 | 出席回数 | 発言回数 |
|---|---|---|
| 外交・安全保障に関する調査会 | 1 | 9 |
発言一覧
| 発言者 | 肩書 | 院 | 日付 | 会議名 |
|---|---|---|---|---|
| 北岡伸一 |
役職 :東京大学名誉教授
役割 :参考人
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参議院 | 2023-04-12 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(北岡伸一君) 北岡でございます。
本日は、大変重要な会合にお招きをいただきまして、ありがとうございます。
私は、日本の外交を教えて、研究し、教えており、また、二〇〇四年四月から二〇〇六年の九月まで特命全権大使、国連代表部次席代表を務めさせていただきました。その後、関連ある仕事としては、二〇一五年十月から昨年、二〇二二年の三月までJICAの理事長を務めてまいりました。以上の経験を基に今日はお話をさせていただきます。
さて、ウクライナ危機に関して国連に対する失望が非常に広がって、国連は無力だということをよく言われるわけであります。しかし、私から見れば、国連は元来無力なものでございます。自前の力もありませんし、自前の財源もありません。しかし、無意味ではありません。非常に重要なものであります。どういう意味かといいますと、それは、世界の世論をつくっていくというのはここが一番中心
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| 北岡伸一 |
役職 :東京大学名誉教授
役割 :参考人
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参議院 | 2023-04-12 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(北岡伸一君) 文言ベースでやるべき時期だというのは、今までより一歩前進であります。
だけども、よく日本で言うんですよね、しっかり議論しなくちゃいかぬと。私は、そういったことを言ったら、じゃ、全くそのとおりだ、じゃ、あなたの意見をまず言ってくれと。何か自分から言い出さなかったら、そんなの始まらないんですよ。
じゃ、日本はどういう立場でいいか。言い出したら一歩も変えないというんじゃなくてね、取りあえずこういう案はどうですかと言い出すことが必要なので、その作業に一歩踏み出すべきではないかというのが私の意見でございます。
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| 北岡伸一 |
役職 :東京大学名誉教授
役割 :参考人
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参議院 | 2023-04-12 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(北岡伸一君) 事実として、日本はいつもアメリカと同じ投票をしているわけでもないんです、安保理でですね。例えば中東問題では、アメリカが反対というときは日本は棄権とか、ちょっと一歩違う投票をすることは多いんですよね。ただし、全体として日本外交はアメリカ一辺倒と言われても余り反論できない立場であることは確かなんですよ、そのICCにしても、ICJにしても、国際海洋条約にしてもですね。そのアメリカ自身が国際システムの中に閉じ込められるのは嫌だというのは、もうアメリカの上院を突破するのはこれほとんど不可能なんですよね。ですから、日本はいつもアメリカと同じだ、いやいや、そうでもないよというぐらいは少しやっておかないと。
例えば、私が二〇〇四年に行って最初にお目にかかったケースは、イスラエルがパレスチナに壁を造ったんですよね。これが違法かどうかというのをICJに問い合わせる、意見を聞くという
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| 北岡伸一 |
役職 :東京大学名誉教授
役割 :参考人
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参議院 | 2023-04-12 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(北岡伸一君) 最初に、私はグローバルサウスという言葉には反対です。余り感心しないと思います。
グローバルサウスの中でしばしば念頭に置かれているのは、例えばG20の中に入っている有力な国々。ですから、グローバルサウスというよりは、むしろ有力発展国。それは中国、ロシアも入っているんだけれども、ブラジル、インド、そうした国々とね。これはまあ言ってみれば地域の覇権国ですよ、ほとんど。周りからは結構嫌われている国が多いんですよ。南アジア、インドが好かれているかって、そんなことはないし、中南米でブラジルが好かれているかって、そうではない。
ただし、このG20の中で、先進国は除いて、あと、メキシコや韓国、オーストラリアも、まあOECDですから、これもまあ我々の友好国に近いとして、中国とロシアは当面我々の仲間には来ないと。残りの国は大体日本は友好国なんですよね。インドとは非常に深いし、ブ
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| 北岡伸一 |
役職 :東京大学名誉教授
役割 :参考人
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参議院 | 2023-04-12 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(北岡伸一君) 総会により大きな権限を与えるのは望ましいんですが、そのためには憲章の改正が必要になって、とてもできないと思います。
それから、リヒテンシュタイン案はもう前にも試みられて、背後にS5というグループがありまして、リヒテンシュタインのみならずジョーダン、失礼、ヨルダンとかですね、それからシンガポールとかコスタリカとかそういう国が入ったグループで出していたんですけど、それも一度出しかけて潰されているんですよね、P5の圧力で。だから、拒否権に手を触れようと、安保理の決議というのは神聖不可侵で、安保理における拒否権に手を触れるのには絶対反対というのが非常に強いのです。
ですから、先ほど来、吉川大使と私も言っているのは、とにかくこれを突破していくのは、その総会で百二十九票取って、そして批准に回ったときに、その中国、ロシアも拒否権行使、使う、するかもしれないんですよ。だけれ
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| 北岡伸一 |
役職 :東京大学名誉教授
役割 :参考人
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参議院 | 2023-04-12 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(北岡伸一君) ODAというのは、元々非軍事という国際的な定義があるんです。その枠内で更に充実していくと、質量共に増やしていきたいというのは私は前から思っているとおりです。
その中に、例えば以前批判されたことの一つに、途上国の軍人を呼んで例えば国際関係論を勉強させるというようなのがあったんですね。これは私はとても良いことだと思います。戦前の日本の軍国主義に行った最大の欠点は、軍人が幅の広いリベラルアーツの知識を持っていなかったことで、平和のためにそれ大事だと思うんですけれども。
そういうわけで、そういうものはいいし、それからまた、ODAの枠内で、例えば東南アジアの国々に海上保安庁の船を造るというのをやっています。海上保安庁は海上警察です。国内の地理、安全を守ると。ですから、麻薬とか密輸を取り締まるための船を供与すると。これは、一見軍事に似ていますけれども、これは軍事じゃなく
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| 北岡伸一 |
役職 :東京大学名誉教授
役割 :参考人
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参議院 | 2023-04-12 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(北岡伸一君) さっきのついでに一言付け加えますと、今戦争というのは基本的に禁止されているんですよ。戦争しちゃいけないんですよ。例外として自衛が、それからあるいは国際連合による制裁があるわけで、ですから、戦争禁止というのは世界中が合意している原則なんです。ウクライナで起こっていることは、ロシアはこれを破っているわけです。ウクライナの抵抗は、これは合法なんです。これ、自衛ですから。ということはまず、戦争にもいろいろあるということを申し上げたいと思います。
過剰な対米密着というのは、よく皮肉なことを言うんですよ、国連でもね。いろんな冗談も軽口もきついことも言いますけどね。その中で、いや、安保理に日本が常任になったってアメリカの票が一票増えるだけだろうとシニカルなことを言うやつはいるので、それは念頭に置いた方がいいと。
それからもう一つ、国連とアメリカということを考えますと、実は
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| 北岡伸一 |
役職 :東京大学名誉教授
役割 :参考人
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参議院 | 2023-04-12 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(北岡伸一君) 微修正しておきますと、私は、途上国があれはヨーロッパの話ではないかという理由で冷ややかだと申したんではありません。G7の、ウクライナを支援しているとされているG7の国々は必ずしもアフリカその他に対して同じ態度を取ってこなかったんではないかということで言ったので、ちょっと修正しておきます。
ウクライナに対してどうすればいいかと。もうとても難しい問題ですけど、私は、吉川大使と同じで、こうしたとんでもない憲章違反をやった、特別の責任を持っている国がやったことを、彼らが利益を得るような格好で戦争終わったらまずいなというふうに思うんですよね。これは法の支配の根幹を揺るがすことだと思います。ただ同時に、私は、日々犠牲者が出ているわけで、何とか終わらせることはできないかなというふうに思っています。
日本ができる役割はそんなに多くはありません、ないですけれども、私はさっきか
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| 北岡伸一 |
役職 :東京大学名誉教授
役割 :参考人
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参議院 | 2023-04-12 | 外交・安全保障に関する調査会 |
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○参考人(北岡伸一君) それは岸田さんに聞かないと分かりませんけどね。
ただ、現実にこういうことになってきて、その前に私はもしかして心配だなと思ったのは、シリアでロシアはそれをちらつかせたことがあるんですよね。ですから、これは既に違法なんですよ。現に使うことはもちろん違法ですけれども、スレット・オア・ユースと、こういう核を使うかもしれぬぞと脅すことでもう既に違法なんですよね。そういう違法なことをしているのが、ロシアに、ちらつかせたからこっちが譲歩して、ここまで譲歩するからやめてねというのは、これまずいんですよね。さっき言った、法を犯している者に対して利益を与えるような取組はやめるべきだと思います。
ですから、これは当面、長期には廃絶を目指すにしても、ノー・ファースト・ユースと、それから、核兵器を持たない国に対して使うことは絶対許さないという大きなうねり、決議をつくっていくということ
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