片岡剛士
片岡剛士の発言21件(2023-03-09〜2023-03-09)を収録。主な登壇先は予算委員会公聴会。キーワードで検索・期間指定で絞り込めます。
最近のトピック:
状況 (43)
物価 (32)
必要 (31)
上昇 (27)
正規 (24)
役職: PwCコンサルティング合同会社チーフエコノミスト
役割: 公述人
会議別 出席回数/発言回数
| 会議名 | 出席回数 | 発言回数 |
|---|---|---|
| 予算委員会公聴会 | 1 | 21 |
発言一覧
| 発言者 | 肩書 | 院 | 日付 | 会議名 |
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| 片岡剛士 |
役割 :公述人
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参議院 | 2023-03-09 | 予算委員会公聴会 |
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○公述人(片岡剛士君) 皆さん、おはようございます。PwCコンサルティングの片岡と申します。本日はこのような機会をいただきまして、誠にありがとうございます。
私の方からは、主に四点、経済・雇用・財政に関連する話題についてお話をさせていただければと思います。お手元の方に資料がございますので、そちらに沿って順次お話をしたいと思います。
まず、一枚おめくりをいただきまして二ページ目のところを御覧いただければと思いますけれども、最初に物価の動向についてであります。
図表の一のとおり、日米ユーロ圏の消費者物価上昇率の推移を見ますと、二〇二一年に入った辺りからじわじわと物価が上昇しております。その中で、日本も二〇二三年の一月になりますと、全ての財を含むベースで四・三%、それから、食料、エネルギーを除いたいわゆる欧米型コアと呼ばれている物価上昇率でも一・九%と、こういう形で、欧米の物価上昇に
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| 片岡剛士 |
役割 :公述人
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参議院 | 2023-03-09 | 予算委員会公聴会 |
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○公述人(片岡剛士君) 御質問にお答えしたいと思います。
先ほどお話しいただきましたように、日本の、特に名目GDPでしょうか、こちらは過去二十年、三十年間ほとんど横ばいの状況でして、特に諸外国と比べますとその差は歴然としているわけです。
これは様々な理由があると思いますけれども、一つ大きなポイントとしては、デフレがずっと続いていたというところが大きなポイントなんだと思うんですね。ですから、デフレが続いたことで賃金が上がらない、その結果、国民の所得が全体として伸びないと、こういう状況が長らく続いていたわけであります。
ただ、二〇一三年以降は、やや成長率については名目成長率も二%弱ぐらい伸びていると、こういう状況でありますので、ですから、その辺りは少しずつ改善が図られてきているのかなというふうにも私は見ております。ただ、そうした改善の中で、今後、製造業、サービス業、特にサービス業だ
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| 片岡剛士 |
役割 :公述人
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参議院 | 2023-03-09 | 予算委員会公聴会 |
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○公述人(片岡剛士君) どうもありがとうございます。
私自身も、日本国内のインフラというのがやはり他国と比べて見劣りするんじゃないかという思いは海外に行くと非常に強く思っております。
特に、そのインフラ整備ということについて是非先生方に考えていただきたいのは、足下の予算の手当てですね。例えば六兆円というお話がございましたけれども、これが財政上非常にこれ以上出すのは厳しいなというふうにお考えの部分もあるかもしれませんけれども、公共投資というのは将来的に国民のメリットにもなるということですよね。生産性を高めたりとか、ないしは事業をするために必要な道路とか、そういったものというのは、今の支出であるんだけれども、将来はそれが経済成長という形でお釣りとして戻ってくると。そこの部分をやっぱりよく考えていただいて判断していただくことが大事なんだと思います。
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| 片岡剛士 |
役割 :公述人
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参議院 | 2023-03-09 | 予算委員会公聴会 |
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○公述人(片岡剛士君) 御質問ありがとうございます。
防衛費の件についてお答えしたいと思います。
名目GDP比で二%にするというのは、これは私自身、諸外国と比べてもやはりもう一%というのは少ない水準だったわけですから、諸外国並みの水準にするということは望ましいんだというふうに理解をしています。
ただ、名目GDPが伸びない状態で二%をしても、一旦は一%から倍に増えるかもしれませんが、それ以降は全く増えない状況になります。そうなりますと、今、台湾情勢等々で非常に諸外国からのプレッシャーというものが意識されている中、結果的に支出が伸びないという話になりますと、更に名目GDP比三%、四%という形で国民に過大な負担を課すということにもつながるわけですよね。
ですから、何が言いたいかといいますと、成長なくしてこういった防衛費の拡大という話も持続不可能であると、こういうことが重要なんだと
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| 片岡剛士 |
役割 :公述人
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参議院 | 2023-03-09 | 予算委員会公聴会 |
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○公述人(片岡剛士君) 分かりました。ありがとうございます。
春闘の件なんですが、インフレ率が高まる中で、かつてないほど賃上げの力というか圧力というものが加わってきているように思います。
例えば、皆様方も報道等でよく御案内かもしれませんけれども、大企業の一部では五%、六%、ないしは一〇%というような賃上げを行う会社さんも出ていっています。こうした話というのはこれまでなかった動きですし、その中で中小企業も大企業の動きに引きずられるような形で賃上げをしていくという流れが出てきています。
こうしたものは、私自身、先ほど八代先生の方からアベノミクスは効果がなかったという議論があるという話がありましたが、私自身はアベノミクス効果があると思っているんですけれども、じわじわと、特に雇用の面を中心に労働需要を刺激し続けることで賃上げの圧力、コストプッシュの圧力というものが企業に掛かっていると。
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| 片岡剛士 |
役割 :公述人
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参議院 | 2023-03-09 | 予算委員会公聴会 |
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○公述人(片岡剛士君) 御質問ありがとうございます。
本予算と補正予算の使い分けの話なんですけれども、昨今、私自身統計を見ておりますと、本予算の中で、歳出圧力を避けようとする余りに、必要な支出というものをあえて立てずに、それをその本予算に回すという事例が散見されるようにちょっとお見受けします。
これは、先ほど委員御指摘されていた予備費を積んだりとか、そういった話もございますし、それから補正予算の中で、十年、二十年ぐらいの中長期的な効果をもたらす支出といった話も補正予算に積まれていると。ですから、こういったものはある意味是正する必要があるのではないかというふうに考えています。
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| 片岡剛士 |
役割 :公述人
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参議院 | 2023-03-09 | 予算委員会公聴会 |
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○公述人(片岡剛士君) 御質問ありがとうございます。
先ほど私の記事を御紹介いただきまして、誠にありがとうございます。
国債の金利上昇のお話だというふうに理解をしておりますけれども、資料の方にも書かせていただいたとおり、これはインフレ期とデフレ期で考え方が随分違うんじゃないかというふうに思います。
デフレ期の状況ですと、中央銀行もそうですが、むしろ金利が上がるというよりは金利が世界経済ないしは経済の先行きに応じて下がってしまうと。これはデフレの影響もあると思うんですが、そういう中でどのように経済を再生化していくのかというのが課題になるわけですね。こういう状況ですと、財政を支出をかなり増やしたとしてもなかなか金利が上がらないという状況で、むしろ経済を活性化して金利を上げられるような形で正常化するということがポイントになります。
インフレの状況ですと話は逆になりまして、むしろ金
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| 片岡剛士 |
役割 :公述人
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参議院 | 2023-03-09 | 予算委員会公聴会 |
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○公述人(片岡剛士君) 御質問の件にお答えしたいと思います。
結論から申し上げると、現状ではそのような危機的な状況を心配する必要はないのかなと思います。ただ、日本の財政状況自体は、これは二十年超の経済停滞の結果として起こっている事態でありますので、ですからこれを改善に向かわしめるためには相応の時間が掛かるということがまず重要なんだと思います。
その中で、経済成長を進めつつ、まずはデフレから完全に脱却すること。そこの中で、デフレから脱却した状況を維持しながら、増税、歳出カットを含めた財政健全化の方策というのを考え、実行していくと。これを長期にわたってしっかり行っていくということが問題解決には必要なのかなというふうに理解しています。
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| 片岡剛士 |
役割 :公述人
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参議院 | 2023-03-09 | 予算委員会公聴会 |
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○公述人(片岡剛士君) ありがとうございます。
政策という意味では、私自身は基本的な発想というのは間違えていないと思うんですけれども、個人的には、日本の企業の生産性というものをどうやって高めていくかというのがこれからの課題なんだと思います。
ですから、規制緩和とかそういった形で政府が市場機能を改善するための方策を講じることも重要ですし、それから、インフレが高まりつつある状況の中で、企業として新しいサービス、製品というものを値段を上げることを通じて消費者の方にいかに受容してもらうのか、そうした形で、働き方ということも含めて、どういう生産性を高める方策をやっていくのかというところがこれからの日本の課題なのかなというふうに感じています。
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| 片岡剛士 |
役割 :公述人
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参議院 | 2023-03-09 | 予算委員会公聴会 |
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○公述人(片岡剛士君) 御質問にお答えしたいと思います。
先ほど片山先生がおっしゃっていた疑問に加えて申し上げると、物価が上がっても賃金がなかなか上がらないというのがこの日本の特徴でもございまして、まあいろんな見方があると思うんですけれども、私自身は、やはりデフレを続けていたということがなかなかその労働生産性に見合う賃金水準ですらも達成できないというところに大きく寄与しているんじゃないかと。
特にサービス業に関していきますと、過去二十年超、価格を変えていないと、いわゆるサービスの価格を上げていないと、そういうところがありますので、そうなりますと、賃金も当然全く上がらないと、こういう状況になります。
ですから、価格の変化を通じて経済を動かしていくというようなマインドに変わっていくということが、これは労使共に必要になるんじゃないかなと、こういうふうに思います。
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