諸富徹
諸富徹の発言12件(2023-03-17〜2023-03-17)を収録。主な登壇先は経済産業委員会。キーワードで検索・期間指定で絞り込めます。
最近のトピック:
産業 (33)
排出 (23)
炭素 (22)
法案 (21)
制度 (17)
役職: 京都大学大学院経済学研究科教授
役割: 参考人
会議別 出席回数/発言回数
| 会議名 | 出席回数 | 発言回数 |
|---|---|---|
| 経済産業委員会 | 1 | 12 |
発言一覧
| 発言者 | 肩書 | 院 | 日付 | 会議名 |
|---|---|---|---|---|
| 諸富徹 |
役職 :京都大学大学院経済学研究科教授
役割 :参考人
|
衆議院 | 2023-03-17 | 経済産業委員会 |
|
○諸富参考人 先生方、おはようございます。京都大学の諸富でございます。
今日は、こういう機会をいただきまして、ありがとうございます。
お手元に資料を配付していただいていますので、それに沿ってお話をさせていただきたいと思います。
本法案ですけれども、非常にすばらしいと言ってしまえばそれまでなんですが、高く評価をしております。こういう形で包括的なパッケージになってくるということで、エネルギー、環境、気候変動問題というのはまさに包括的な、経済全体を左右する問題になってきておりますので、やはり包括的に、資金調達の在り方、政策手段、エネルギーの在り方、産業の在り方を含めた法案になっているというのは非常に重要な点だと思います。
それから、特にカーボンプライシング、CPと略しておりますが、これがついにこういう形で導入されたという点、これは画期的でございます。これは本当に、私も環境省の委員
全文表示
|
||||
| 諸富徹 |
役職 :京都大学大学院経済学研究科教授
役割 :参考人
|
衆議院 | 2023-03-17 | 経済産業委員会 |
|
○諸富参考人 金額的に、今正確な数字を持っているわけじゃないんですけれども、アメリカのIRAが投資しようとしている金額は、日本が二十兆円で考えている金額よりも相当大きいはずです、もちろん経済規模が違うわけなんですけれども。
それから、二十兆円ですら十分なのかという点について、先生の御懸念のとおりではないかな、もっと規模が大きくてもいいぐらいです。ただ、菅前政権のときにようやく二兆円のお金がついて、今回二十兆円ですから、十倍になったということは一つ評価はできると思うんです。
さらに、本当に、先ほど申し上げたようなスピード感と規模で世界で動いているのに伍してやっていけるかというと、もっと投資をしてもいいのではないかというふうに思います。
ちょっとIRAの投資金額を持ってこられたらよかったんですけれども、済みません、ぱっと言えなくて。また必要があれば申し上げたいと思います。
|
||||
| 諸富徹 |
役職 :京都大学大学院経済学研究科教授
役割 :参考人
|
衆議院 | 2023-03-17 | 経済産業委員会 |
|
○諸富参考人 中野先生、ありがとうございます。
先生の御質問にまずお答えするとすると、取りあえず排出量取引制度、炭素賦課金という形で制度をつくって、スタートさせたのはよかったと思います。
ただ、その規模が十分なものなのかということで、今後はどうなっていくのかという点ですけれども、例えばEU―ETS、ヨーロッパのものでいきますと、産業のセクターでどれだけ減らすべきかという国家の目標がありまして、何年頃までにどれだけ減らすのか、そして、それを排出量取引制度で実現するという、目的と手段の関係がはっきりしていまして、それに十分な量まで減らすということで、キャップと呼んでいますけれども、排出総量、産業セクターの排出総量も決めちゃうわけですよね。それを総量として、それを鉄鋼、造船、何とかというふうに割っていきまして事業所レベルまで下りていくということで、そうすると、各事業所レベルからの排出量を
全文表示
|
||||
| 諸富徹 |
役職 :京都大学大学院経済学研究科教授
役割 :参考人
|
衆議院 | 2023-03-17 | 経済産業委員会 |
|
○諸富参考人 この部分については、実は、オバマ政権のワックスマン・マーキー法案の内容ではなくて、法案の内容は一と二なんですね。実は、下はちょっと私の方でつけ加えたんですね。
これは非常に、確かに大事だと思っています。実際に、日鉄さんが呉の製鉄所の高炉を止めましたけれども、それがやはり甚大な影響を呉周辺に及ぼしているんですよね。なかなか次が見えてこないということですね。やはり脱炭素化というのが進展していくと、単に、日本全体では雇用が増えたとしても、地域地域によっては非常に大きな影響が出てくる。
例えば、これは具体的な話でいうと、ドイツは、脱炭素で、石炭を完全に閉鎖するスケジュール、法案を出したんですけれども、やはり産炭地を持っているんですね、今も。そこに対して相当な投資を行いまして、雇用対策、それから産業構造転換の支援金を出す措置とセットで鉱山を閉鎖するという法案が通っています。
全文表示
|
||||
| 諸富徹 |
役職 :京都大学大学院経済学研究科教授
役割 :参考人
|
衆議院 | 2023-03-17 | 経済産業委員会 |
|
○諸富参考人 ペナルティーを科すのが一番ベストだと思いますが、科さなくても、それはまさにフェーズツーの中で、経済産業省がいろいろ示している資料で、フェーズツーで制度を、規律を強化しますみたいなことがだっと書いてあったと思うんですよね。
ですので、基本的に十年前と違っているのは、投資家もSDGsを非常に重視をしていて、積極的に排出量取引に入って削減に取り組んでいる企業を評価するようになってきていると思うんですよね。
ですので、その実を上げている企業をできる限り情報公開を通じて押し出していってあげる、そうすると、そういった企業が好循環に乗っていくので、仮にペナルティーがないとしても積極的に遵守をしていく、削減していくインセンティブが働くんじゃないかという、割と楽観的というか、積極的な評価に乗ればそうだと思います。
ただ、一方で、全員がそういった形で乗っかってこれるかなというところが
全文表示
|
||||
| 諸富徹 |
役職 :京都大学大学院経済学研究科教授
役割 :参考人
|
衆議院 | 2023-03-17 | 経済産業委員会 |
|
○諸富参考人 これは、電力の需要側に着目するといろいろなイノベーションの可能性がある、そういう意味で書かせていただきました。
先年はちょうど電力の供給危機という形で、特に東京エリアにおいては停電の危機もあったわけですけれども、三月、六月と電力供給不足になりました。それから、ウクライナ危機もございます。こういったところから、どうやって電力供給を安定化させるかということで、問題の関心がぐっとそこへ行き、電力供給の確保の問題、原発再稼働や新増設、あるいは火力発電所の場合によっては増設といったように、供給力確保というのがすごく前面に出てきたんですが、一方で、人口はこれからどんどん減少していくということで、電力需要が減っていくという側面もあります。
その中で、やはり需要側を柔軟に、ピークとそれからオフピークの間で需要側が柔軟に上がったり下がったりする、供給に対して需要側をうまくマッチングして
全文表示
|
||||
| 諸富徹 |
役職 :京都大学大学院経済学研究科教授
役割 :参考人
|
衆議院 | 2023-03-17 | 経済産業委員会 |
|
○諸富参考人 どうやって経済的インセンティブをという話がございましたが、やはりそこが、私たちとしては価格をつけるということになるんだと考えてきました。つまり、炭素の価格ということで、カーボンプライシングというのは、脱炭素製品を生み出せば税はかからないけれども、そうでない限り負担がかかってくる。
そうすると、やはり、競争していく限り、企業にとっては、コスト的にメリットがある脱炭素製品の方を開発してそれを出すことによってライバルに対して競争優位を持てるというような形に、どういうふうにまず市場を持っていけるかということを発想してきていて、その中で今回、カーボンプライシングの議論があったというふうに考えています。
一旦そういう形で、企業の中で、競争条件の中に環境を守るということをカーボンプライシングという形で入れて、しかし、これまでは環境に対してコストを負担せずに競争してきたけれども、今後
全文表示
|
||||
| 諸富徹 |
役職 :京都大学大学院経済学研究科教授
役割 :参考人
|
衆議院 | 2023-03-17 | 経済産業委員会 |
|
○諸富参考人 先生がおっしゃった、製品ごとのCO2の排出の透明化というかそういう点は、昔はそれこそ紙で製品にぴたっと貼り付けるとか何かしない限り難しかったと思いますが、あるいは値札表示で特にやらないと駄目だと思うんですが、今、もうデジタル化の世界ですので、バーコードにといいますか、QRコードで、スマホで読み取ることでできるんじゃないか。
今後、スコープ3まで含めて、CO2の排出を、各段階、原材料からサプライチェーンの各段階で幾らCO2をそれぞれ出しているのかという情報を作り出していく試みが進展していくと思いますので、インボイス制度を電子化しているように、同じように、CO2排出量の情報をそれに一緒に載っけてずっと上流から下流まで流していくような、そういう世界になりますので、最終消費のところでピッとスマホをかざせば幾らというふうになるというふうなシステムをやはりつくるべきじゃないかと思いま
全文表示
|
||||
| 諸富徹 |
役職 :京都大学大学院経済学研究科教授
役割 :参考人
|
衆議院 | 2023-03-17 | 経済産業委員会 |
|
○諸富参考人 CP小委と呼んでいましたが、環境CP小委の中で、そういう、産業の全てがもはやCP反対ではなくなっていました。
CPの導入を求めるグループの代表の方々からは、やはり今委員御指摘になった、脱炭素製品を出しても、結局、競争上、つまり、カーボンプライシングが入っている下では自分たちのやっていることはコスト的に優位になるけれども、カーボンプライシングがないと、必ずしも優位とは言えないどころか、脱炭素製品を作るのに開発したコストがオンされているので、むしろ競争上不利になる、この状態を是非是正してほしいというような積極的な声がやはり出ていたんですね。
RE一〇〇もそうで、産業立地を決定する要因に、もはや再生可能エネルギーができれば一〇〇%供給されるということが必要になってきていて、北欧のノースボルトという車載電池メーカーは、まさにスウェーデンで工場を立地する場合に、再生可能エネルギ
全文表示
|
||||
| 諸富徹 |
役職 :京都大学大学院経済学研究科教授
役割 :参考人
|
衆議院 | 2023-03-17 | 経済産業委員会 |
|
○諸富参考人 おっしゃるとおりだと思います。財源調達と結びつけられ過ぎているがゆえに、料率が十分上がらないんじゃないかと思っております。
ある程度、税にすると全部法律改正でやらないといけなくなるので大変だというのは分かるんですけれども、賦課金にしたことによって、確かに料率の例えば上げ下げなどは柔軟にできるかもしれません。
ただ、考え方で、私、ちょっと二十兆円分を単純に割り戻していった場合に、トンカーボン当たり大体千円台の前半ぐらいになる。今の二百八十九円よりは相当上がりますので、三倍ぐらいになるので、上がるんですが、今、千円というのは、海外のカーボンプライシングの水準と比較して、むしろ低い方ですね。ですので、今いろいろな脱炭素技術が入っていくためには、大体百ドルはないとなかなか効果が出ないというふうに言われています。その中で千円程度というのは、かなり低いのではないかというふうに思い
全文表示
|
||||